最近、日本では洋式化が進み椅子の生活でほとんど正座をしたことがないという人も少なくありません。
また最近では「O脚になる」、「足が短くなる」などの理由で正座をしない人や正座を禁止している家庭もあります。
しかし正座をする機会は減りましたが、訪問先が和室の時やお葬式の時など正座をしなければいけない時もあります。
普段、正座をしていない人にとっては正座はとても苦痛に感じられます。
そこでここでは正座を長時間するためのコツについて紹介します。
またこの他に少しでも正座が楽にできる方法がありましたら送信フォームよりお知らせください。
正座に慣れておく。
正座を長時間するためには慣れるのが一番良い方法ですが、なかなか慣れるのは難しいです。
正座に慣れるためには普段の生活の中で毎日少しずつでも正座をするというのがいいでしょう。
この時かかとをなるべく開けるようにして正座しましょう。
正座は慣れていない人にとってはつらい座り方ですが、慣れてくると楽な座り方になります。
昔は和室での生活でよく正座をしていて得意だった場合でも、最近洋室などに変わり正座をあまりしていない場合は、正座を出来る時間が短くなっているというのは、よくあることです。
普段正座をしていない方が、長時間正座をしてしびれた状態で立とうとして転んで捻挫や骨折をしてしまう場合もあります。
自分が「どのくらいの時間までならすぐに立てるのか」、「どの程度までならすぐ立てるのか」、ということは知っておいた方が転んでけがをしなくていいでしょう。
しびれにくくする。
ここでは正座をした時にしびれにくくなる方法の紹介をします。
-
少し重心を前にする。
- 重心を前にすることでかかと、足の甲に体重をかけないようにします。あごを引いて背筋を伸ばすと重心が少し前になります。普通は太ももの上に手を置きますが、少し前の方に手を置くとしびれにくくなります。
かかとを開いて座る。
かかとを開かずに座ると速くしびれます。しかし、かかとを開けるとO脚の原因になります。無理にかかとを開いてもしびれやすくなりますので、体の堅い人は普段からかかとを開いて正座をする練習をしておきましょう。足の親指を少し重ねる。
一般的には足の親指を重ねる程度が一番良いと言われています。重ねないでも深く重ねすぎてもしびれやすくなるので注意して下さい。個人差があり深く重ねた方がしびれにくい人もいる為、自分に適した座り方をしましょう。昔は上にする方の足は男性は左、女性は右となっていましたが、今はありません。親指を重ねるとO脚の原因になります。また、足の親指を重ねることによりかかとを開きやすくなります。膝頭を少し開ける。
膝頭を少し開けるとしびれにくくなります。あまり開けなくても少し離れているだけで十分です。前後左右に体の重心を移動させる。
重心を移動させるとしびれにくくなります。服装による違い。
ジーンズなどはしびれやすです。座布団を使う。
座布団を使うと、足がしびれにくくなります。あまりやわらかすきる座布団より少しかたい目の方がしびれにくいです。少し足を座布団から出すように座るとしびれにくくなります。正座用の椅子を使う。
市販されている正座用の椅子を使います。出来るだけ目立たない携帯用がいいでしょう。これならかかとにお尻を乗せないためかなり楽に座れますが、少しずつしびれてきます。しびれた時にしびれを直す。
ここではしびれた時にしびれを直す方法の紹介をします。
-
片方の足に体重をかける
- しびれてきたと思ったら、片方の足に重心をかけるようにします。両足一度には出来ないので片方ずつしましょう。
左右の足の親指の上下を入れ替える。
上下を入れ替える時に重心を左右に移動させるようにします。足を片方ずつお尻の横に出す。
出来るだけ気づかれないようにして下さい。座礼をする時に重心を前にする。
短い時間ですが少しはしびれが治ります。深く礼をするほど、時間を長くするほど効果的です。この時にお尻を少し浮かせぎみにするといいですね。ツボを刺激する。
男性の場合は口の上あたり,女性の場合は眉の上あたりにあるツボを刺激します。立ち上がれない時にすると効果があるそうです。正座している時にツボを刺激しても効果はありませんので立ち上がるときにしましょう。両足のつま先を立ててその上にお尻を乗せる。
しびれが切れて立てない時、足を投げ出すよりはいいです。立ち上がる少し前にするといいでしょう。この状態のことを跪座(きざ)と言います。これはマナー違反ではありません。足を崩す。
足を崩すタイミングに付いて書いておきます。会食の場合は、乾杯が足を崩すタイミングです。乾杯が終わるまでは正座をしておいた方がいいです。普通足を崩す場合は下座の方に足を出します。立ち上がる。
立ち上がるといっても何か用などがあるなどの場合です。訪問先などで何時間いるかわかっている場合は、1回目よりも2回目の正座の方が方がしびれやすい(痛くなりやすい)ため、半分を過ぎてからにしましょう。その他
-
一番後ろで正座する。
- 並んで正座する場合、一番後ろは足を動かしても目立たないため、正座が苦手な方で場所を選べる場合は一番後ろを選びましょう。