正座のモアイがしびれを治す


掲載日:2008/01/14
投稿者:JK(男性)

以前イースター島を旅したときに、一番印象に残ったのがラノララクで観た「正座しているモアイ像」です。

これは、ノルウェ-の考古学者ヘイエルダールという人が掘り出したといわれる、かなり初期のモアイで「トゥクトゥリ」と呼ばれています。「トゥク=ポジション、トゥリ=座った」という意味があるそうです。

よく見ると確かにおしりの下に足がついていて、まさに正座しているではありませんか。
何十トンもある巨体で、何百年もの間座り続けて、よく足がしびれないものだと、正座が苦手人間の我が身と引き比べて、変に感心したものです。(さすがに、足の親指は重ねられていませんでしたが…)

正座にはしびれがつきものです。
親戚の和尚に訊いても「なに、それは慣れだよ」とこともなげにのたまうのみで、慣れるほど正座を習慣としない者にとっては、これを克服するのは並大抵のことではありません。

ところが、その後、知り合いのお通夜に出席した時のことです。
例によって、お経を聞くこと15分。やってきました足のしびれ感。これはもう何とかしなくてはと、あせっていると、なぜか頭の中に「正座しているモアイ像」が浮かんできたのです。

そこで、大きく深呼吸一回、手を膝に添え居住まいを正し、「トゥクトゥリ」「トゥクトゥリ」「トゥクトゥリ」と3回唱えてみました。
するとどうでしょう。足のしびれがすーっと引いていくではありませんか。

それ以来、その何ともいえないユーモラスな顔とかわいいお尻のモアイ君が、私のしびれ克服法の守り神となったのです。

ただし、どなたがされても必ず効くという保証はありませんので、念のため。

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