正座と星座


掲載日:2013/07/20
投稿者:命の言葉(東京都52才男性)

40年ほど前だろうか。縁側で正座をしながら空の星を眺めていたことがあった。12歳のわたしは将来どこで何をしているのかを空想するのが好きだった。夜の星座を眺めながらの空想はわたしの一番安らぐ時間だ。想いを星に馳せていると流れ星が通り過ぎることがあった。「あっ失敗した」いつも願いをかけそびれる反応の悪い少年だった。でも、襟を正して正座をして星座を眺める贅沢ができるのは周りの空気が澄んでいないとできないことと気づいたのはそれから何年も経ってのことだった。

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