発行日:2016/01/24
タイトル:第7回 正座の迷信あれやこれ
シリーズ名:WHAT IS 正座！？
シリーズ番号:7

分類:電子書籍
販売形式:ダウンロード販売
ファイル形式:pdf
販売価格:100円

著者:HASHI
イラスト:中理　柴

販売サイト
https://seiza.booth.pm/items/3148280

本文

　突然ですが、みなさんは、正座のことをどれくらい知っていますか？　正座の歴史などをこれまで述べてきましたが、あまり、パッとしなかった方もいるのではないでしょうか？
　そこで、今回は、正座に関わる迷信について、解説していきたいと思います。みなさんになじみ深いものを紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください！

1.正座をすると、足が太くなる!?
　これは、多くの方がきいたことがあることだと思います。正座をしすぎると足が太くなる、なんて、果たして本当なのでしょうか？
　実はこれは、正しく正座できていない方に多い現象なのです。正座する際に、お尻を落としてしまっていたりするなどの、いわゆる正しい正座をしていない方は、足が太くなりやすいといわれています。
　
　なぜかというと、足を必要以上に圧迫してしまっているため、足の血行やリンパの流れが悪くなるため、老廃物がたまりやすくなるからです。
　対して、正しい正座をすれば、正座がピシッとまっすぐ伸びますので、インナーマッスルが鍛えられて、むしろダイエットになります。正座ダイエット、ぜひ試してみては？

2.正座をすると足が短くなる!?
　こちら、結構気にして自分のお子さんに正座をさせないようにしている、なんて方も少なくないのではないでしょうか？　果たして本当なのでしょうか？
　実はこれも迷信の一つです。諸説さまざまありますが、正座をしたから足の血行が悪くなり、足が短くなる、という訳ではないようです。確かに、椅子に座るようになった現代の我々の方が、床に座っていた昔の方々よりも、足が長くなった、という事実はあります。しかし、この原因が正座に限ったことだけでなく、むしろ違うことに原因があるのです。それが、食生活です。
　昔と現代で大きく変わったものとして、食生活がありますよね。現代の方が、より栄養価が高い食べ物を食べることができるようになりました。そうして、日本人の足の長さも、骨格も欧米の方のようになってきた、と考えられます。


3.正座をすると腰痛がひどくなる!?
　お年寄りの方や、腰痛持ちの方は、気にして正座を避けている方もいるのではないでしょうか？　果たしてこれはどうなのでしょう？
　ここまで来たらもう展開が読める方もいらっしゃると思いますが、実はこれも迷信です。むしろ、椅子に座って自分で背筋を伸ばすよりも、正座する方が腰への負担は少ないといわれています。膝も一緒で、よく正座をすると膝をも痛めるなどといわれますが、そんなことはないのです。むしろ、普通に立っているよりも、膝への負担は少なくなるのです。


　いかがでしたか？　今回は、正座についてよく知られている迷信についてご紹介していきました。正座について、「足がしびれやすい」などとマイナスな印象を持っている方も、こういったプラスな効果を知っていただけることで、正座を身近に感じていただければ幸いです。ぜひ正座を日常に加えてみてください！