第5回 正座をするとなぜ足がしびれるのか?その原因と解決策

掲載日2015/06/14
著者橋詰 康子
イラスト中理 柴
 かしこまった場の際、多くの方々は正座を強いられます。日本では正座が、そのような場では当然だと思われているからです。そんな正座の歴史については、以前お伝えしましたが、その歴史を知っても、中にはまだ正座に苦手意識を持っている方は多いと思います。正座を苦手だと感じる理由として、一番多いのが「正座をすると足がしびれるから」というものです。実際に私も正座をすると毎回足がしびれてしまい、その後すぐはまともに歩けない状態になってしまうことが多いです。では、なぜ正座をすると足がしびれるのか?今回はその原因と対策をご紹介していきます。

・正座はほんとうは腰に負担がかかりにくい?
 まずは人間と正座についてご紹介します。人間はサルから進化する際に、直立歩行するようになったので、それによって以前より足が格段と長くなりました。そして、立つことに負担が増えたため、一番効率的に長い足を折りたたむように休む体勢として生まれたのが正座です。もちろん椅子に腰かけるよりは負担がかかりますが、正座はほんとうは椅子に座る次に疲れない座り方なのです。
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・正座をすると足がしびれるのはなぜ?
 これは知っている方も多いと思いますが、正座をして足がしびれるというのは、血流が関係しています。下肢の血管が圧迫されたことで、筋肉や神経への血流が悪くなるからです。しかし一方で、足の表面を巡る血流は増えますので、足がひんやりする、という方もいます。一概に足がしびれるといっても、症状はさまざまあります。感覚神経が過敏になると、ピリピリとマヒし、血行が良くなくなると、下肢が動かせなくなり、感覚神経がマヒすると感覚が鈍ったりします。しかし、これらはいずれも一時的なマヒなので、心配することはありません。
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・足がしびれない正座の仕方とは?
 足がしびれやすい方は、足の甲を床にしっかりつけているため、血行が悪くなって足がしびれててしまうのです。第一に、足首を浮かせることが大事です。
次に、日本の足の親指を少し重ねて、かかとを開きます。 whatisseiza_5_s1 ここで、座る際にお尻をかかとに直接載せないようにします。親指は時々左右入れ替えて、重ねましょう。 whatisseiza_5_s2 そして、足に重みをかけずに、身体の重心を前に置くようにしましょう。正座の最中に、時々身体の重心を左右に移すようにします。
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最後に、膝をくっつけないよう、間を空けましょう。 whatisseiza_5_s5 そして、正座の最中に時々両足のつま先を立てます。 whatisseiza_5_s6
 いかがでしたか?正座の際の足のしびれについてご紹介しましたが、実は足がしびれやすい方は、服装にも原因がある方が多いです。下肢をきつい衣服で締め付けていると、さらに血行が悪くなってしまうことがあります。足がしびれないように正座をすることは、同時に足や腰への負担を少なくできます。足がしびれやすい方は、ぜひ実践してみてください。

参考文献
丁宗鐡(2009)『正座と日本人』講談社.

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