[202]第1回 寝起きの1分正座でスッキリ目覚め


発行日:2021/08/08
タイトル:第1回 寝起きの1分正座でスッキリ目覚め
シリーズ名:まさかの正座で快適計画
シリーズ番号:1

分類:電子書籍
販売形式:ダウンロード販売
ファイル形式:pdf
販売価格:100円

著者:Lisa Kawakami
イラスト:時雨エイプリル

販売サイト
https://seiza.booth.pm/items/3182082

本文

当作品を発行所から承諾を得ずに、無断で複写、複製することは禁止します。

 寒さが厳しくなってくるこの季節。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 寒さでなかなかお布団から出られない!なんてことになっていませんか。
 ゆとりを持った行動をしたいのに、なかなか起きれなかったせいで、朝からバタバタしてしまって、スッキリしない一日になってしまったなんて事はありませんか。
 今日は、そんなあなたにご提案があります。

 寝起きに、たった1分だけ、“あること“をしてください。
 そうすれば、目覚めだけでなく、冬場に抱える悩みがちな色々も一緒に解消することができちゃいます。今回はそんなお話です。


①冬場に抱えがちな悩みとは
 どうしても気温が下がり寒くなる冬は、家の外に出たくなくなるだけでなく、お布団やこたつからなんかも出たくなくなるものです。要は、動くこと自体が億劫になるものです。また、寒さから放熱を避けようと身体を丸めがちになってしまう為、どうしても姿勢を崩してしまい、体の様々な部分で凝りや痛みが起こり出しています。
 そうなることによって起こりうるよくないことというのがいくつかあり、活動量の低下はもちろんのこと、姿勢の歪み、体重の増加につながります。
 そんな悩み感じたことはありませんか。

 しかし、寝起きに、たった1分だけ、“あること“をしてください。
 そうすることで、冬場に抱えがちな悩みもどこかへ吹き飛ばしてくれることでしょう。さて、“あること“とは、いったいどんなことなのかという本質の部分に切り込んでいきたいと思います。

②たった1分で何ができるのか
 まず長い時間をかけてあれやこれややらなければならないようでは、ただでさえ動きたくもなくなるような寒い冬場に、積極的に動こうなんて思いには至らないでしょう。至るのであれば、そもそも季節に関係なく朝からしっかり起きて行動できていますでしょうから、冬場に抱え安い悩みなんてなかなか縁遠いのではないでしょうか。
 ただでさえ動きたくないとか、動きが鈍る方へのご提案として、お話しさせていただきます。

 たった1分行うこと。
 それは、正座です。
 正直驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 しかしながら、たったの1分正座をすることを習慣つければ、冬場に抱えやすい悩みの色々も、何もしない現状よりかは改善への第一歩になるのではないでしょうか。
 とはいえ、正座をすることで、何が良くなるのでしょうか。
 イメージ的に、正座をすると身長が伸びないとか、足に負担がかかるとか、ネガティブな印象が強い正座ですが、正座なんかで、本当にスッキリした朝を迎えられるのでしょうか。

 まず、正座の注意点を先にお話しさせていただきます。
 先に述べた通り、全体重が脹脛の上に乗っかってしまうため、足に負担はかかりますので、長時間の正座は避けたほうがいいのは言うまでもないでしょう。
 しかし、ネガティブな印象の強い正座には意外にもいい面もたくさんあって、正座をすることで、椅子に座ったり、安座(あぐら)の場合よりも、お腹と背中が伸ばしやすくなり、そうすることで崩れがちな姿勢を正すことができます。それに伴い、内臓が正しい位置に移動するため、消化機能や血液循環が良くなります。さらに、姿勢を正すことで、足へかかる体重も腹筋と背筋で持ち上げて軽減することもできます。また、姿勢を正すことで、集中力を高め眠気を飛ばすこともできます。

 よって、1分間でいいので、正座を取り入れることで、自分自身忘れかけていた正しい姿勢を取り戻すことができ、眠気の解消と集中力を高めることができ、一石二鳥というわけです。

③朝一の正座を実践してみて
 私自身、朝一の正座を行ってみて、確かに目覚めに頭がスッキリするというか、集中力の向上という面においては、確かにシャキッとした状態で朝を迎えることができたというふうに実感しています。
 ただ、一番はっきりと実感したのは、あぐらや椅子に腰掛けて座る時とは違って、お腹と腰をピンと伸ばせるということでした。
 正確にいうと、そうしやすいということです。
 お腹の上部みぞおちの下の部分からキュッとつまみ上げられたかのように、背中を含め胴体全体が引き上げられている感覚を感じることができました。
 あぐらや椅子に腰掛けている際は、どうしてもお腹や背中にかかる力というのが、相当な意識をしなければ保つことができずに、気づけばいわゆる猫背という状態になってしまってしまいがちなのですが、正座だと他の座り方に比べて、ピンと引き上げられやすいのです。
 猫背であったり歪んだ姿勢だと、やはり体の中の内臓も定位置からどんどんズレてしまい、消化不良だったり血液の循環が悪くなってしまったりで、浮腫であったりたり胃もたれなど、万全の状態とはいえない体調で日々過ごさなければならなくなってしまうのですが、案の定姿勢の悪かった私もどこか気分の悪さを抱えながら日々過ごしてはいたのですが、今回この正座で姿勢が正されたことにより、胃のもたれと息苦しさは少しは改善されたかのように感じます。
 また、姿勢が正されたことで、長らく肩こりに悩まされていた私ですが、肩はもちろんの事こと腰の痛みやだるさも改善されたかのように感じます。
 もちろん、どのような風に変わっていくのかということには、個人差がありますから、必ずしもこれがどうなるなんてことは言えませんが、姿勢が悪いよりも、姿勢が良いに越したことはありませんから、私自身正座ということをしてみて、得られた自分自身の感じたメリットに関しては大いに満足しています。
 ぜひ、皆さんも朝一の正座を行って、より健康でより良い一日一日をお過ごしていただけたらなと思います。

④解消したいけど、なかなか続かない
 人間にとって、行動はそこまで難しくはないが、継続というのはとてもハードルの高いもので、大半の人は勢いに乗って何かしらの行動が始められても、そのまま継続に繋げられる人は多くはありません。
 原因としては、大きすぎる目標を立ててしまったり、或いは続けるには少し無理のあるスケジュールを立ててしまっていたりとさまざまですが、はなから越えられもしない壁であったり、無理しなければこなせないスケジュールを立てても、モチベーションは続かないものです。
 習慣化させるコツにも、まずはスモールステップからというように、いきなり高いハードルではなくて、誰でも簡単に越えられてしまう低いハードルをちまちま越えていくということを繰り返していくことが大切です。
 誰でも簡単に越えられるハードルを何度も何度も超えていくうちに、次第に自分でもできるんだという自信につながります。こうやって、モチベーションを保たせて、挫折や頓挫を防ぐということにつなげることができます。
 まずは、スモールステップを積み重ねて自信とモチベーションを高めて、繰り返し繰り返し行動を積み重ねて、自分自身に日常の中の当たり前の行動であると、頭に覚え込ませてしまいます。そうすることで、日常の中の当たり前の行動が、いつの間にか習慣となっていくのです。
 ですので、朝一の正座にしても、張り切って行うようなものであれば多くの方にとっては、続けることのできない産物となってしまいます。ちゃんと続けることのできるものでなければ意味がありません。そうはならないような工夫をしなければ続くものもなかなか続かないものです。
 だからこそ、たった1分行うことなのです。
 たったの1分だけでいいのです。

 いかがでしょうか。朝一の正座は、無理なんかしなくてもできるんだって、イメージは湧いてきましたでしょうか。湧いてきたのならば、正座に限らず、これまでなかなか続いてこなかったことの数々も、習慣化できるまでに一歩近づいたのではないでしょうか。
 簡単そうで難しい。難しそうで簡単なのが、物事を続けるということです。
 これを機に、一度朝一の正座で、自分自身に継続できるって経験を積んでみてはいかがでしょうか。

⑤習慣は朝一から
 さて、イメージが湧いてきたのならば、早速行動に移しましょう。
 朝寝起きに1分の正座をする。それを毎日欠かさず繰り返し積み重ねることができたのならば、いつしかその行動は習慣となるでしょう。
 第四章で述べたように、一度習慣にさえしてしまえば、しっかり続けることができます。しかし、大きな問題があります。それは、寒いお布団の外に勇気を出して飛び出すことです。
 暖かいお布団から飛び出して、とても刺激の強い寒気の海に飛び込むというのは、毎朝のことながら、地味ではあるものの相当な勇気のいることです。暖かなお布団の外に漂う寒気は、まるで真冬のオホーツク海やカムチャッカ半島のように厳しい寒さの世界のようなものです。
 生身の身体で、オホーツク海の巨大な流氷の浮かぶ大海に誰が飛び込もうと思うでしょうか。真冬の寒い寝室に温かいお布団の中から飛び出していくというのは、寝ぼけ眼で、縮こまった身体の誰にしたって、大袈裟かもしれませんが、それくらいの勇気のいることです。
 あなたの前に立ちはだかる唯一にして最強の強敵は、お布団の外に飛び出すと言うそれだけです。
 しかしながら、勇気を出して、お布団の外に飛び出すということも、初めこそ勇気のいることですが、毎日毎日積み重ねてさえいれば、いつしか日常の当たり前の一コマとなり、いつの日か習慣となります。
 そうして、朝の強敵を乗り越えた先にある正座という習慣から得られる身体に嬉しいメリットの数々を、自分自身の当たり前の状態として、今よりも調子の良い冴えた毎日を過ごすことができるでしょう。


 いかがだったでしょうか。
 朝一の1分の正座で、誰でも簡単にできるより健康的により良い一日を過ごすためのとっておきの習慣を身につけませんかというご提案でした。
 正座をすることで得られるさまざまなメリットを手にして、より健康的にイキイキとした元気な毎日を過ごされてみてはいかがでしょうか。
 目を覚ますことにしても、集中力を高めることにしても、姿勢を正すことにしても、それこそやり方や方法なんて、星の数ほどありますが、そんな中でも、誰でも無理なく、お金もかからずに、しっかり継続までできてしまうとっておきの方法です。
 朝一の1分間の正座が、あなたの毎日をより鮮やかで素晴らしいものにしてくれるでしょう。

 明日の朝から、ぜひやってみてはいかがでしょうか。
 今日よりもきっと素敵な明日になることでしょう。
 最後までお付き合いいただきありがとうございました。
 

あわせて読みたい