[232]第4回 正座でストレッチ


発行日:2022/07/10
タイトル:第4回 正座でストレッチ
シリーズ名:まさかの正座で快適計画
シリーズ番号:4

分類:電子書籍
販売形式:ダウンロード販売
ファイル形式:pdf
販売価格:100円

著者:Lisa Kawakami
イラスト:鬼倉 みのり

販売サイト
https://seiza.booth.pm/items/3993328

本文

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まさかの正座で快適計画

第4回 正座でストレッチ

 突然切り出される話って心臓に悪いもので、予期せぬ話題であれば尚のこと、どう対応すればいいのかわからなくなり、心の中を噛み出されてしまう。
 何ごとにも心の準備は必要だ。
 とはいえ、準備というのは心ばかりではなく身体にも必要なもので、突然走り出したり体を動かしたりすると、どこかしら関節を痛めたり不具合が出たりする。
 身体がビックリすると表現されるが、心と同様に身体も準備なく動かしたり刺激をうけたりすると、上手く対応できないものである。
 このように身体を慣らしておくための準備運と正座は縁遠い話のように感じるかもしれないが、実は正座をする事で下半身のある部分を潤滑に動す準備を行えるというのだ。
 では、どの部分を潤滑に動かすために良いのかというと膝であるそうだ。
 太腿前面には大腿四頭筋という筋肉があるのだが、膝の相棒とも呼ばれていて、大腿四頭筋を曲げたり伸ばしたりする事で、膝を健康な状態に保つことができるという。
 また、太腿の後ろ側には大腿二頭筋という筋肉があり、こちらも同じく膝の相棒であると呼ばれており、更に膝だけでなく腰にも関わりが深く、大腿二頭筋が縮まると腰が曲がりやすくなるというのだ。
 では、具体的に正座がどのようにこれらの筋肉に対して準備運動をさせる役割を果たすのであろうか。
 そのあたりの話に進みたい。
 正座という座り方は、膝を揃えて足を畳んだものになるが、その際太腿前面がぐっと伸ばされる。
 さらに身体をそのまま後ろに倒していく事で、さらに太腿前面がより強く伸ばされる感覚を覚えるだろう。
 それが済めば、足を伸ばして緩急をつけてあげる。
 たったこれだけでいいのだ。
 痛みが出たり痺れが出たりするまでやる必要はなく、無理なくできるということが大切である。
 どんなに多忙な人でも、膝を円滑に動かすべく、膝の相棒と呼ばれる筋肉を優しく伸ばしほぐ日々健康的な膝を保つ事が可能になる準備運動である。
 体のあちこちを動かしてほぐすというものではなく、このためだけに長い時間を割く必要もなく、簡単に気が向いたときにサクッとできるなんともお手軽な方法なのだ。
 ゆっくり落ち着いた呼吸と共にどこでもできる膝の健康を維持するための簡単な準備運動として、とりいれられてはいかがだろうか。

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